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事務室ブログ#7_おにご?学校内の省略語事情

関西創価小学校事務室の三津木です。

学校内を巡回していると、グラウンドで遊んでいる児童たちから「おにごやろうー!」という声が聞こえてきました。「ん?『おにご』って何だ?」と不思議に思い、様子を見ていると、それが「おにごっこ」のことだと分かりました。現代の子どもたちは、たった1文字の「こ」さえも省略してしまうのかと驚きました。「おにごっこ」を「おにご」にする意味がどこにあるのかと疑問に思っているのは私だけでしょうか。昔、私たちが子供の頃にやっていた「泥棒と警察の鬼ごっこ」を略して「どろけい」と言ったのならまだ理解できるのですが…。

考えてみれば、日本人は省略語をつくることが好きな民族なのかもしれません。例えば、「こんにちは」は、もともと「今日はお日柄もよく」を省略した言葉ですし、「こんばんは」も「今晩は○○○○ですね」と、あとに続くであろう言葉を略して成り立ってます。

また、芸能人や歌手の名前も省略されることが多いです。「ブラック・マヨネーズ」さんのことを「ブラマヨ」と言ったり、「DREAMS COME TRUE(ドリームズ・カム・トゥルー)」さんのことを「ドリカム」と言ったり、テレビなどでも当たり前のように使われています。なんだか短くした方が親近感が湧いてくるような気がします。

本校でも、「関西グラウンド」のことを「関グラ」と言ったり、「ジュニア・タイガース」のことを「ジュニタイ」と言ったり、「アンジェリック・ブラスバンド」は「アンジェ」、「ビクトワール合唱団」は「ビクト」など、列挙しだしたらきりがないくらい省略語が存在します。

これらの省略語は、不思議なことに聞いていて不快ではありません。聞きやすく、受け入れられやすいように作られているのです。さきほどの芸能人や歌手の名前もすんなり耳に入ってきます。やはり時間の節約「タイムパフォーマンス」をあげるために、聞き手もどんどん短くなっていく言葉を自然と受け入れているのでしょう。(あ!これも「タイパ」でした!)その反面、初めて耳にする人には、正確な意味が伝わらない場合や、誤解が生じる可能性もあるので注意が必要です。

皆さんの身近なところにも、たくさんの省略語があると思います。「自動販売機」が「自販機」だったり、「スマートフォン」が「スマホ」のように、省略語が当たり前の言葉として成立することもあります。省略語が新しく生まれ成長していく利便性を損なわないようにしつつ、正しい日本語を扱える事務職員でありたいと思います。そして、最後に、私のことを「三津木のおっちゃん!」と省略せずに呼んでくれる児童もいることを添えておきます(笑)。


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