校長ブログ#4_クリエイティブな子どもたちを!
こんにちは。
関西創価小学校 校長の本房達哉です。
足を使うサッカーは、手を使う競技よりもボールを思うようにコントロールすることが難しいと言われています。その困難な状況でも、プロのサッカー選手は大きなフィールドの中でパスやドリブルなどの技術を活かし、多彩にクリエイティブな試合を繰り広げていきます。
どんなスポーツでも基本は大切です。
「守破離」という言葉をご存知でしょうか。これは武道やスポーツにおける上達の段階を示したものです。
「守」は、師匠や流派の教え、型や技を忠実に守り確実に身につける段階。「破」は、他の師匠や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。
「離」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階です。
このような上達の段階を経て、クリエイティブな活動を小学校でも展開していきたいと考えていますが、様々な技術を教えたとしても、その技術を使って、子どもたちは何を表現したらよいのでしょうか。それは子どもたちがもともと持っている美しく純粋で温かい「心」だと思います。
先日、まさにその「心」を解き放ちたくなるような青空のもと、本校では全校スケッチ大会が開催されました。子供たちは校内各所、思い思いに自分の描きたい風景を選び、半日かけて作品を仕上げました。
本校の書写・音楽・図工の専科の授業は、早くから全学年専科制を導入し、子どもたちの「心」の表出活動を後押ししています。
書写の授業では、教員の手先を画面に映し出しながら筆の動きを確認し、
音楽の授業では、学年が上がるにつれてたくさんの楽器に触れ、歌も元気に歌いながら授業が進められています。
図工の授業では、子供たちの注目の中、教員が絵や作品のでき具合を褒め、子供たちの「心」を表現するためにどうしたらよいかアドバイスをします。
子どもたちは皆楽しくてワクワクする専科の授業が大好きです。それは子どもたちが自分自身の無限の可能性を自覚できる場だからだと思います。
こういった本校の芸術活動に対して、今年も枚方市民文化賞を受賞することができました。これからも子供たちの温かい「心」を育みながら、それを表出していく活動を頑張っていきます。そして、私たち教員は授業の中で繰り広げられる子どもたちとの語らいを何よりも楽しみにしながら、クリエイティブな人材を輩出してまいります。