事務室ブログ#4_強さの秘訣
関西創価小学校事務室の三津木です。
児童がグラウンドで遊んでいる様子を見ていて1つ気づいたことがあります。それは、サッカーが上手な子は、マラソンが得意であるということです。私の中学高校時代にもマラソンが得意なサッカー部の選手がいました。当時、私はそのサッカー選手のマラソンが速い理由は、サッカーのプレー中にピッチを走っているから長距離を走るのも得意で速いものだと思い込んでいました。
しかし、よく観察してみると、決して要因はそれだけではないことがわかってきました。サッカーではドリブルをする時や、ボールをコントロールする時に太ももをあげて、”片足立ち”になる瞬間があります。この動作は、サッカーのプレー中に連続的に行われます。実はマラソンも同じように、走るという動きというのはまさに片足立ちの連続で、ボールコントロールの姿勢がマラソンの着地する軸足で地面を叩く姿勢と同じであるということがわかったのです。つまり、子どもたちはサッカーを楽しみながら、片足立ちを容易にするための腸腰筋を自然に鍛え、長距離を効率的に走れる術を自然と身につけていたのです。
異なる種目を楽しみながら、自分の本業である競技を上達させるということは、プロの世界も同じで、ロサンゼルス・ドジャース(元オリックス・バファロース)山本由伸投手も、やり投げを投球の参考に取り入れトレーニングをしたと言います。
私は、二つの競技に挑戦すること、二つのポジションに挑戦することは、本業において良い効果をもたらす相乗効果があると思うのです。
プロ野球のパ・リーグにおいて4年連続リーグ優勝したオリックス・バファローズは各選手が複数の守備位置をこなし、対戦相手によって打順も変えて対応します。
ワールドカップ男子バレーで銀メダルを獲得した全日本男子バレーでは、ラリー中、セッター以外の誰でもコンビができる巧妙なトスワークを見せて対戦相手を翻弄しました。複数のポジションや役割ができることで戦術の幅が拡がり、それによって相手の想定を超えることができる。これが強さの秘訣ではないかと思うのです。
私たち事務職員も、様々なスキルを持つマルチプレーヤーになっていかなければいけないと思うこの頃です。