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校長ブログ#8_排泄は挨拶より大事

こんにちは。
関西創価小学校 校長の本房達哉です。
「排泄は挨拶より大事」ーー。
これは昔お世話になった寮の管理人さんの口癖ですが、今日は毎朝の健康チェックについてお話いたします。

コロナ禍を経て、多くの方がこれまで以上に健康を意識するようになりました。そこで自分で簡単にできる健康チェックのひとつとして、皆さんに「便を観察すること」をおすすめしたいと思います。色や形、においなどは、今の健康状態を映し出す大切なサインです。便を見る習慣をつけることで、自分の体調をより深く理解することができます。

現代では、人間ドックやスマートフォンでの睡眠チェック、スマートウォッチによる心拍数の測定など、デジタル機器を活用した健康管理が主流です。しかし、歴史を振り返ると、自然のリズムに沿った健康管理こそが長寿につながる鍵であることがわかります。その好例が、戦国時代を生き抜き、江戸幕府を開いた徳川家康の健康法です。

家康は、常々「長命こそ勝ち残りの源である」と口にし、自身の健康管理に細心の注意を払っていました。
その長寿の秘訣は、「麦飯」と「豆味噌」にあったそうです。麦飯にはビタミンB1やカルシウムが豊富に含まれています。また、家康の食していた麦飯は、麦と胚芽の残った米を混ぜたものだったそうです。そのため、通常よりよく噛まなければならないため、咀嚼の回数が自然と増えることになりました。この咀嚼が脳や胃腸の働きを活性化させ、活力の源となっていたのです。

豆味噌にはアルギニンという強壮効果のあるアミノ酸がたっぷり含まれており、家康の健康を支える重要な役割を果たしていました。さらに、家康は暴飲暴食を避け、腹八分目を守ることにも努めていました。このような食生活の工夫が、彼の長寿と健康を支え、天下を掌握し260年以上も続く江戸幕府の基盤を築く力となったのです。

本校は給食時に「もぐもぐタイム」を実施しています。話に過度に夢中になりすぎないよう、最初の時間はよく噛んで食べることに集中します。この取り組みは、家康の健康法にも通じるものがあります。消化を助け、脳を活性化させるだけでなく、食事の「味」そのものを楽しむ時間にもつながります。子供たちが日々の食事を大切にし、健康な生活習慣を身につけることが、日々の学びをより有意義にして、将来の活力と長寿につながると考えています。

毎日の食事、睡眠、運動がよい排泄につながります。朝の排泄を意識することは、最も身近で簡単にできる健康管理の一歩です。自分自身で今日の体調をチェックする習慣を身につけたいものです。その上でぜひ、お子さまがおうちを出られる前に毎朝「今日(の排泄)はどうだった?」と親子で聞き合い、話しあう習慣をつけることをおすすめします。こうした会話を通じて、お子さまが自分の体調を意識し、オープンにそれを語れることができれば、もし体調に異変があってもすぐに気づくことができるようになると思います。健康チェックの方法として、ぜひ親子で排泄のチェックを日課にしてみてください。

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