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教育コラム#11_“目標”には2つの種類があること、ご存知ですか?

こんにちは。
関西創価小学校 参事の三島千晃です。

秋も深まり、紅葉が目に眩しい季節になってきました。
夢や目標をもつということ、そして、それに向かって、努力し、歩み続けるということは、大変素晴らしいことです。
今回は、そうした「目標」についてのお話をしましょう。

◆目標には2種類ある
目標には、2種類の目標があることをご存じですか。
「結果目標」「行動目標」です。
「行動目標」は、「努力目標」とも言われます。
 
突然ですが、ここでクイズをやってみましょう。
 下の表に6つの目標が書かれています。
・「結果目標」と思う場合は、Aに〇を付けてつもりで、左指を1本折ってください。
・「行動目標」と思う場合は、Bに〇を付けたつもりで、右指を1本折ってください。

さて、どうなりましたか。
 答えを整理した表はこちらです。答えを合わせてみましょう。

まとめると、こうなります。
 
【結果目標】A
 ①マラソン大会で3位以内に入る。
 ③定期テストで360点以上とる。
 ➄読書冊数でクラスナンバー1になる。
 
【行動目標】B
 ➁近くの公園を3周走る。
 ➃夜に20分の読書をする。
 ⑥毎朝10人に元気にあいさつをする。
 
上が「結果目標」。下が「行動目標」です。
ご覧になって何か気付かれましたか?
そうです。目標には「すべて数字」が入っています。
目標は具体的に立てることが大切です。
 
また、この2つの目標の違いを考えると、「結果目標」は、ほとんどが周りの環境人の影響を受けます
例えば、マラソンの練習を一生懸命頑張っても、他の子がその子以上に努力をして皆の実力が向上した場合、「3位以内に入る」という目標を達成できない場合もあります。
 
反対に「行動目標」には、それがありません。自分の努力で達成することが可能な目標です。
つまり、「プロセス」を大事にしているのです。それが「行動目標」が、「努力目標」でもあると言われるゆえんです。
 
目標を立てる場合、こうした目標の特徴をよく理解して、立てていくことが大切です。とりわけ、子どもが小さいほど「行動目標」が大事になってきます。

小説『新・人間革命』若芽の章に、創価小学校教員との懇談の場面があります。
その中で、創立者は、「教育にとって大事なことは、安易に結果を求めるのではなく、物事のプロセスを習得させることにある」と語られています。
 
私たちは成長していく過程では、結果ももちろん大切ですが、それ以上に、目標に向かって取り組む姿を見守ることが重要です。
そして、その態度や姿勢、努力に対して「よくがんばったね」 「すごいね」「お母さん(お父さん)、嬉しいよ」といった励ましの言葉をかけることが大切です。
励まされた子どもの顔は、誇らしげで素敵な顔をしています。そうした周りの人からの「励ましの風」を受けて、子どもは自らの「夢」という「大空」にかけていきます。
 
また、自分が成長している時こそ、子どものすごさが見えます。
逆に自分の成長が止まると、子どもの欠点ばかりが目につくものです。
「短所しかない人はいない。長所だけの人もいない。だから長所を伸ばしていこう。そうすれば短所は自然のうちに隠れていくものです」との創立者の言葉が深く胸に響いてきます。

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